INTRODUCTION

 70年代前半、一世を風靡した空手・カンフーブーム。
ブルース・リー、千葉真一、倉田保昭…。華麗にして過激、必殺技の数々を駆使し時代に君臨した映画スターたち。
 そしてアニメの世界にはポリマーが現れた! ビームや弾丸ではなく、怪鳥音とともに繰り出されるパンチとキックの肉弾アクションが話題を呼んだ、異端のカンフーアクションヒーロー「破裏拳ポリマー」。
「科学忍者隊ガッチャマン」「新造人間キャシャーン」「宇宙の騎士テッカマン」「タイムボカン」シリーズなど、数多くの人気キャラクターを生み出し、世界中を熱狂させ続けるタツノコプロ。その55周年記念作品として、タツノコプロ史上最もフィジカルなアイツが帰ってくる!

 ヒーローのルックにして拳法の達人、探偵にして流浪のストリートファイター。原作をアレンジしつつ少年の心をくすぐりまくる欲張りな設定で、ついに実写で再現される衝撃のアクション世界を創り出したのは坂本浩一監督。高校1年時に倉田アクションクラブに入門し、その後単身渡米。数々のハリウッド作品や香港・成家班(ジャッキースタントチーム)との共作などの経験を経た坂本浩一監督が、他の追随を許さぬ高い独創性を持った原作のカンフーアクションへのリスペクトに加え、自身の米国体験から現代ハリウッドのハードアクションのエッセンスを詰め込んで甦らせたのが本作『破裏拳ポリマー』である。
 主演は溝端淳平。“師匠”坂本浩一と4か月間みっちり格闘トレーニングに取り組み、徹底的に鍛えた肉体と超絶アクションにより、俳優としての新境地へと自身を昇華させた。
 ついに実写で現れる奥義・破裏拳を駆使して悪をなぎ倒す姿に期待は高まる一方だ。そして、自由奔放なヒーロー鎧武士のお目付役ながら、振り回される新米刑事・来間譲一役としてドラマや映画などで頭角を表す若手注目株・山田裕貴も参戦!真逆の性格を持つ鎧と来間の凸凹コンビっぷりは、日本映画史にその名を刻むこととなるだろう。また、グラビア界から原幹恵、柳ゆり菜といった女優陣も参戦しセクシー&キュートに作品を彩るほか、神保悟志、長谷川初範などのベテランも脇を固める。
 脚本は「ウルトラマンコスモス」の大西信介、キャラクターデザインには野中剛など特撮アクション界の超一流スタッフが揃い、新たな日本のヒーローアクションを出現させた。それは「従来の特撮ものにはないリアリティや、特撮を超えた幅広いお客さんに観てもらうことを意識した」という坂本監督の言葉からもうかがうことができる。
 この映画のために設定を作り上げ、奥義・破裏拳流を再現するなど独特の格闘アクションを前面に押し出しながらも、友情や父子の絆、怒りといったドラマの拡がりを特殊装甲スーツ【ポリマーシステム】を軸に展開させたことで、「破裏拳ポリマー」は、映画のスクリーンに映えるヒーローとして超復活を果たした。
 タツノコプロ55周年作品として公開される本作。ニッポンは特撮の枠を完全に超えた新たなヒーローエンタテインメントの出現に驚愕し、CGでは再現できない接触型アクションの迫力に酔いしれるのだ!